活動報告
平成20年 (2008年)
11月21日(金) 講演会「最新教育レポート」開催
[日時] 平成20年11月21日(金) 19:00~21:00
[会場] あみだ池 和光寺(大阪市 西区)
[演題] 最新教育レポート-
アメリカ教育視察を踏まえて
大阪の教育を考える
[講師] 高見 砂千(たかみ さち)さん
今年8月に行われましたアメリカでの教育視察報告を中心に、何かと話題になる大阪の教育について話題は及びました。
11月18日(火)~12月4日(木) 「第8回 アイピー絵画教室作品展」 開催
[日時] 平成20年11月18日(火)~12月4日(木)
※土曜・日曜は閉場 9:00~17:30
[会場] 西区役所 1階 西区民ギャラリー(大阪市西区)
「10月26日(日) 「第7回 アイピー絵画教室作品展」 開催
[日時] 平成20年10月26日(日) 10:00~15:00
[会場] ボーイスカウトバザー会場 にて
(大阪市 西区 あみだ池 和光寺)
6月29日(日) 「International Night 」 インドの教育事情を後援しました
[日時] 平成20年6月29日(日)
10:00~12:00
[会場] あみだ池 和光寺(大阪市 西区)
[プレゼンター] Richa Ogra(リチャ・オグラ)さん
インド、ニューデリー出身。インドでは、高校の英語教諭として勤務。
2006 年8 月 来日。 現在は、大阪市で英語指導助手。
今話題のインドの社会や教育について、ボーイスカウトのスカウト達が聞きました
6月13日(金) 「International Night 」 イタリアの教育事情 開催
[日時] 平成20年6月13日(金) 19:00~21:00
[会場] 大阪市立 西区民センター(大阪市 西区)
[プレゼンター] :マッテーオ・カスターニャ氏
北イタリア生まれ。若い頃より多くの国を旅する。 サッカーにも研鑽し、16歳の時にイタリアカップで優勝。その後、サッカーチームの監督も務めた。
大学卒業後、税理士を経て2000年来日。イタリア語講師をしながらTV出演や産経新聞にサッカー記事を掲載するなど多方面で活躍。現在は京都産業大学、イタリア語学校の講師をする傍ら、日本にイタリア文化を広く伝える活動を行っている。
[参加費] 1,500円 IPY会員の方は、1,000円
(軽食と飲み物付き)
[内容]
1.イタリアの文化的背景
97%以上が洗礼を受けているが、ミサに毎週通っている人は1/3程度。
各地方、各地域ごとにお互いに自意識が高く、ライバル意識がある。
2.教育について
・カリキュラムは、州が決める。
・だいたい週27時間授業、選択6時間。10-25教科。年間33週間。
① 小学校 8時―12時。
② 中学校 午前中のみ。
英語は必修、プラスもう1時間の外国語が必修。制服はない。
クラブは地域のクラブへ行き、学校には残らない。
③ 高校 ・クラシコ 27時間授業 午前中のみの授業
・アート 39-44時間授業 午後も週2回ほどある
・テクニコ 32-36時間授業 午後も週2回ほどある
3.進級テストあり
①[学校修了時
② 高等学校修了時
4. 高等教育について
・大学の卒業認定は厳しい。
・大学を、卒業年度に卒業できる人はかつて10%程度だった。現在は68.8%。
・24~35才の人のうち、大学を卒業した人は全体の12%。
・大学の学費はおよそ年間851ユーロ(約14~15万円)。
5. 参加者からの質問
Q 中学生や高校生が午前中だけしか学校にいないとなると、
午後はどのように過ごしているのですか。日本で同じような状況であれば、
たむろして不良行為をしたりすることが心配されますが、イタリアではどうですか。
子どもたちは非行に走ったりしませんか。
A イタリアは大家族が多く、親戚や一族が比較的近所に住んでいる。子どもたちは、午後はほとんど地域で過ごすため、悪いことなどは見つかりやすく、見 つかれば叱られる。一部、不良行為などもあると思うが、一般的にはそれぞれが誰かの目が届くような環境で、自由に問題なく過ごしている。
4月11日(金) 「International Night at Cafe 4」 インドの教育事情 開催
ALTとして日本を訪れるまでインドで教員をしておられたリチャ・オグラ先生に、インドの社会と教育システムの現状についてお話いただきました。
[日時] 平成20年4月11日(金) 19:00~21:00
[会場] パンカフェ スワロウテイル(大阪市 西区)
[プレゼンター] Richa Ogra(リチャ・オグラ)さん
インド、ニューデリー出身。インドでは、高校の英語教諭として勤務。
2006 年8 月 来日。 現在は、大阪市で英語指導助手。
[参加費] 1,500円 IPY会員の方は、1,000円
(軽食と飲み物付き)
[内容]
1.インドをとりまく状況 Facts about India
① 世界の中のインド
・人口世界第2位 2nd Largest population in the world
・面積世界第7位 7th largest country of the world
・世界最大の民主主義国家 Largest democracy of the world
② 社会の状況 Society
・多様性(宗教、移民、言語)Amazing diversity, religious pluralism, linguistic diversity
・多文化の融合 Assimilation of foreign ideas and traditions with indigenous ones
・カースト制は現存 Social structure is pre-dominantly based on cast system
(都市部においては、近代化によりカーストは職業選択に全く影響しない)
③ 宗教の状況 Various religions in India
・ヒンズー教80%、イスラム教14%、キリスト教2.4%、その他
2.インドにおける教育事情について Education system in India
① 高等教育(大学)University education
② 学校教育(就学前~高等学校)schools
Pre-primary, Primary, Secondary, Senior secondary
・学校のサイズ school size
通常は4段階の学校が一つの校舎内にあり、生徒数の平均は2000人以上。
14才以上の生徒にとっては、教育を受けるのは基本的な権利。学費は無料。
クラスサイズ40人。教員比は1:36。
・学校の種類 types of schools
政府の運営する学校、公立学校、私立学校がある。ほとんどは公立学校。
・学校の監督権 Governing authorities over schools
公立学校はSSLCのような州政府の管轄である。教育内容は国内で統一されている。
・学校の規律 Discipline
インド全土で、服装、授業中の態度などについて、厳しい規律が守られている。
・政府の方針 Government policies
Universal Access, Retention, Achievementの3つの目標のもと、識字率100% を目指す。
・識字率 Literacy and Enrollment rate 統計は2001年現在
識字率は64.8%(男性75.3%、女性53.7%)
・近年の問題 Current problems
受験制度の過度のストレス、子どもたちの自殺の増加、主要教科以外の軽視、貧困、格差
・最近の変化 Recent changes
得点制ではなく成績制度の導入、子どもの創造性や人格教育への関心、宿題を減らす傾向
・社会と教育との関係 Society and Education
社会は、基本的にはカースト制であるが、就職は志願者の能力のみによって判断される。
教育は、社会的地位をあがるはしごの役割をしている。